星にゃーんのブログ

ほとんど無害。

バーナード嬢曰く。1巻を読んだ

一応、ネタバレ注意

柳の下のド嬢

「柳の下のどじょう」。 「2匹目のどじょう」をカッコよく言い換えるとこうなるらしい。らしい、というのはド嬢とどじょうをかけたダジャレを言いたいがためだけに「どじょう 慣用句」でググって最初に目についた言葉をよく調べずに引っ張ってきたからだ。

バーナード嬢曰く。はこんなノリのギャグ漫画だ。本を読まずして読書通ぶろうとする町田さわ子、一昔前のベストセラー本を好む町田さわ子のストーカー遠藤君、生粋のシャーロキアンにして町田さわ子のストーカーのストーカー長谷川スミカ、そして本(特にSF)への熱烈な愛と町田さわ子への正体不明な巨大感情を抱える神林しおりの4人がゆるく本を読んだり読んでるフリをしながら図書室で過ごす時間を描いている。

漫画の合間に時々挟まるコラム"Mr. Shikawa said."もかなりいい。読書家だ!って胸を張る気はないけど本が好きな人あるある、作中に出てきた本に関する小話、単なる思い出話などが豊富に詰め込まれており、僕はつい「あ〜わかるわかる」と呟いた。

この漫画について語る文書を書くのは難しい。実際にどこか静かでかつ騒いでも怒られないところに集まって本を開いたり開かなかったりしてあーだこーだと言いたい気分だ。そういうわけで、残りは取り留めのない散文です。

神林しおりは町田さわ子のなんなんだ

言ったそばから様子のおかしい話をします。すいません。

【SFって?】より台詞を引用する。(一部省略)

さわ子「SFって何?」

しおり「……はぁ〜〜〜〜」

しおり「(略すがここにはSF好きがSFの定義を聞かれたときに必ず言ういつもの長文が入る)結局センス・オブ・ワンダーだとかなんとか云々…」

しおり「ウンザリだよ!!町田さわ子!オマエはそーいうのとは無関係だと思ってたのに……ガッカリだ!!!

オマエは町田さわ子のなんなんだよ!!! まだ序盤も序盤だぞ!今のところキレて殴って語ってアイアンクローキメただけだぞ!! オマエは町田さわ子のなんなんだよ!!!

本を貸すならこんなふうに

本の内容を手短に紹介してプレゼンするとき、あなたはどうするだろうか。 大抵の場合は本の帯の「〜大賞受賞!」とか「〜が読みたい第一位!」以外のところを読めばいい。 これが本の帯をとっておくべき理由だ。

バーナード嬢曰く。はどんな漫画なの? 答えはこうだ。「いわば"名書礼賛ギャグ"とでもいうべき作品だ。"グータラ読書のススメ"、"読書家あるある"とも言える。」

人に貸すときは帯は外しておいた方がいい。貸す方は先ほどの売り文句がただの請負いだとバレてしまうし、借りる方は帯を無くしたり折り曲げたりしないように細心の注意を払うことになる。 相手がネタバレを嫌うタチの時は書店でもらえる紙のカバーをつけておこう。裏表紙のあらすじは最も危険なネタバレ源だ。

感想を言うのを怖がらないこと。本を薦めてくる人は大抵感想に飢えているし、本の感想はその本を読んだ人としかできない濃密な会話のフックになることも多い。

最後にバーナード・ショーの名言を引用していい感じに締め括ろうとしたが、そもそもバーナード・ショーバーナード嬢曰く。の元ネタだということしか知らない。 安直かもしれないが、1巻の町田さわ子の発言から、個人的ベストを引用して締め括ることにしよう。

え!?バーナード・ジョーじゃなくてバーナード・ショーなの!?

バーナード嬢曰く。