星にゃーんのブログ

ほとんど無害。

エッセイ

感想文・エッセイの草稿置き場をNotionに作りました。

感想文・エッセイの草稿置き場をNotionに作りました。 星にゃーんの掌編集の没案とかも置くかも。 星にゃーんの掌編集はこちら。 Notionは、使い勝手が良く、便利です。今まではiOSのメモとScrapboxを使ってたんですが、文書を構造化できない(メモ)、スマ…

夢と勇気と変身ベルト

一番古い記憶は、変身ベルトのCMだ。 物心ついたときから憧れだった。仮面ライダーそのものより、変身ベルトが好きだった。 ファイズギアとブレイバックルを買ってもらった。四六時中巻いていた。 夢中で仕組みを調べていた。カードのバーコードを目で読もう…

ヘビ兄ちゃん

我が家では時々、「怪人たる資格」の話が始まる。 仮面ライダーの登場人物には、怪人かどうか判断が難しいキャラクターがいる。仮面ライダー1号は、ショッカーによって生み出された改造人間だ。 もっと直接的に、怪人への変身能力を持つ者もいる。例えばオー…

シン・星にゃーん

昔のことを思い出した。忘れていた記憶だった。 彼はいつも泣いていた。悲しくて泣いていた。寂しくて泣いていた。友だちとうまく話せなくて、不甲斐なくて泣いていた。冥王星が惑星でなくなったと聞いて、悔しくて泣いていた。7×3が分からなくて、怖くて泣…

半月文章を書き続けた。

11月3日の夜、昔のことを思い出した。 小学校の頃、僕はスポーツ少年団の合宿に参加した。 スポーツをやってたわけではなかった。 空手の師範代だったじいちゃんがその地域のスポーツ少年団に関わってて、 その伝手で参加することになった。 正直なところ全…

2020年の9月にようやくスターウォーズを観た

スターウォーズは言わずとしれた名作スペースオペラである。「遠い昔 はるかかなたの銀河系」というフレーズを至るところで聞いた。適当な棒を構えてライトセーバーごっこに興じたこともある。C-3POとR2-D2がすべてのエピソードに登場していることも知ってい…

死にゆく星空に百合は咲く 『アステリズムに花束を』を読みました

『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』は、「百合」と「SF」の2つのテーマを掲げて編まれた短編集だ。 もともとは伊藤計劃の『ハーモニー』10周年を記念して企画されたSFマガジンの百合特集がかつてないほどの反響を呼んだことがきっかけらしい。積ん…

いつかKELDICに会いに行く - 錬金術師の密室を読んだ

読みました。錬金術師の密室。 先月だか今月だかに出たハヤカワ文庫の新刊で、タイトルの通り錬金術師の密室殺人事件を描くミステリー小説です。 簡単にあらすじを紹介しましょう。優秀だが誠実なばかりに世渡りの下手な青年軍人エミリアは、その優秀さを買…

俺は『フラグタイム』の小林由香利

映画『フラグタイム』、観てきました。去年の12月に1度観て、原作を読み、そして追加上映を観てきました。2回目です。 frag-time.com 小林由香利の話をさせてくれ。 なお、原作の作者コメントの話を持ち出すが映画『フラグタイム』の小林由香利について話す…

『2010年代SF傑作選』を買ったので私の2010年代を想う

-- はじめに。この小説はフィクションです。実在の人物、組織、時系列、概念その他諸々との整合性を取ることは不可能です。あと『2010年代SF傑作選』の話はしません。2010年代個人的にしんどかったって話を書きました。 去る2020年2月6日、2010年代に発表さ…

いつのまにか二十歳になっていた。 日曜の朝に起きるのは難しくなったが、代わりにテレビの録画は簡単になった。 昼過ぎに目を覚まし、アイスコーヒーを飲みながら予約録画した仮面ライダーを観る。 画面の向こうで戦ってるのは10年前の劇場版限定ライダーだ…